Q.ネットバンクとはどんなものですか?
最近、ネットバンクに興味が出てきました。何か、いろいろ出来そうですし、金利がいいという話も聞いています。
ただ、実際のところ、漠然としたイメージを持っているだけで、いざネットバンクとは何ぞや、と聞かれたら、よく分かりません。
それに、ネットということで、ひょっとしたら頼りにならない、いい加減なところも多いのではないかと心配しています。
実際のところ、ネットバンクというのはどのようなものなのでしょうか?
A.インターネット専業銀行
ネットバンクとは何か、また、ちゃんとしたところなのかどうか、というご質問ですが、以下に、順を追ってご説明したいと思います。
まず、ネットバンクという名前についてですが、正確には、インターネット専業銀行といいます。これを略して、ネット銀行と呼んだり、ネットバンクと呼んだりする場合もあります。一般的には、インターネット専業銀行という名前は長く、また、やや堅苦しい響きがありますので、ネットバンクまたはネット銀行と呼ばれることが多いようです。
次に、ネットバンクとはどんなものか、ということですが、結論から言いますと、次の2点が挙げられます。
・いわゆる一般の銀行と同じく、れっきとした銀行である。
・一般の銀行と違って、取引は、そのほとんどをネットで行なう。
まず、最初の点についてですが、ネットということで、出会い系サイトなどのようにいくらでも作れるのではないか、したがって、きちんとしていないところも多いのではないか、とお考えになる方もおられるようです。
しかし、ネットバンクはれっきとした銀行であり、設立するには、普通の銀行を設立する時と同じように、銀行法に基づいて認可を受ける必要があります。ですので、この日本でネットバンクとして営業している限り、全てちゃんとしたところ、ということができます。
次に、2点目についてですが、先ほども書きましたようにネットバンクはれっきとした銀行なのですが、普通の銀行と違って、取引はほぼ全てを、ネットで行ないます。そのため、普通の銀行と違って、いわゆる店舗がありません。したがって、支店などに直接行って、窓口で応対してもらうといったこともできません。
その代わり、窓口などに行かずに全て自宅のパソコンなどから行なうことが可能ですし、店舗がないということは、その分の建設費や土地代、人件費などを節約できるということでもあります。
ネットバンクはこういった節約による余剰分を、金利などに反映させているのです。つまり、ネットバンクの金利がいいのは、他で節約した分を、顧客に還元しているからだ、という言い方もできます。
ちなみに、歴史的なことを言いますと、日本初のネットバンクはジャパンネット銀行で、2000年9月に設立されました。以後、ソニー銀行や旧イーバンク銀行(現・楽天銀行)などが続き、今日に至っています。